イギリス留学の思い出

20年以上前に経験したイギリス留学の思い出を取りとめもなく書く

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ついに渡英

ここまで留学前の日本での出来事を長々書いてきたけど、ついに渡航までたどり着いた。長かった。 ヨーロッパに行くのはこの時が初めてだった。飛行機にはかなり昔に乗ったことがあったけど、こんなに長距離の飛行機は生まれて初めての体験だった。 イギリス…

留学前にバイトする

ついにイギリス留学が決まった。イギリス渡航は6月初旬と決めた。 3月ごろ合格通知を受け取っていたので、まるまる2カ月ぐらい暇があった。当時僕は小学生の家庭教師をしていたけど、大学院卒業と同時に家庭教師のバイトをやめた。 そして少しでも金を貯める…

留学先を決める

応募していたイギリスの大学4つのうち3つから受け入れ通知を受け取り、僕はとても満足していた。これでイギリス留学ができる。 けれど「どれか一つにでもひっかかれば」と思っていた僕は、複数合格の状況に戸惑ってもいた。 合格通知を受け取った後、入学す…

ついに応募先から返事が来る

イギリス留学の夢をかなえるため、僕は4つの大学に願書を送っていた。 ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、エディンバラ大学、そしてインペリアルカレッジ。 どれも有名な大学。よくこんな大胆なことをしたなと今になって思う。 若いときは恐れずに無…

なんとか大学院を出る

日本の大学院にいたときの話の続き。 中身の薄い修士論文を何とか提出し、僕はようやく留学に向けて本腰を入れられるようになった。 けれど、まだこれで終わりじゃない。論文を出した約一か月後に、修士論文発表というものがあった。ここでの発表が大学院を…

修士論文で四苦八苦する

日本の大学院在籍時の話の続き。 当時、僕はいわゆる「旧帝大」と呼ばれる大学の修士課程にいた。2年生の年末が近づいてくると、同期の連中も修士論文の準備で大忙しになる。 僕には修士論文に載せるべきデータがなかった。 仕方がないので大急ぎで実験をし…

日本の大学院の苦い思い出

話は留学の前年に戻る。 僕は日本の大学院の2年生だった。 もともと大学院で勉強することは僕の夢だったけど、留学を決めてしまってから、日本の大学院は僕にとってただの通過点という意味合いしか持たなくなってしまった。 入ったときはあんなにうれしかっ…

留学の日時を決める

イギリスの大学は10月から始まるけど、僕はもっと早くイギリスに渡るつもりだった。 日本の大学院は3月に卒業だ。就職をしていない僕は4月から暇になる。半年も暇を持て余すよりさっさとイギリスに渡って慣れておいた方がいいと思ったのだ。 そこで僕は、6月…

願書の審査を待つ時間がつらい

イギリスの大学に願書を送ってしまった。 送る前に何度も何度も書いた内容を見返し、一字でも違和感があればやり直して印刷し、A4用紙に折り目が付かないように細心の注意を払い、一番安全で一番速いオプションで郵送した。 それでも何か不備があるんじゃな…

願書を郵送する

志望するイギリスの大学それぞれが要求する願書などの必要書類をそろえたのは、年末が近づくころだった。 このころ、僕はグラスゴーを志望校から外した。インペリアルを志望校に追加していて、しかもインペリアルの要求する英語力を満たしていたので、そっち…

イギリス大学に出す願書を用意する

留学開始まで1年を切った。イギリスの大学は10月からスタートするので、その1年前の秋ごろから留学のための書類をそろえる。 「願書受付はいつからいつまで」という具体的な期日はない。少なくとも大学院留学の受付にはなかった。しかし、席は早い者勝ちだ。…

イギリス留学フェアに行く

留学というブログタイトルなのにいつまでたっても留学前の話ばかり書いてる。 留学のことを思い出すと、留学前のこともありありと思い出すからだ。むしろ留学前のあのころの方が希望に満ちていた。夢は夢のままが一番美しい。 まあ誰も読まないだろうし書き…

ブリティッシュカウンシルのIELTSクラス

イギリスに留学したいと思い立ってからというものの、その後の3年の準備期間のほとんどを英語学習に費やした。 英語は本当に苦手だった。高校の時は偏差値が50を超えたことがない、というほど大の苦手科目だった。大学に行くとみんな英語学習をやめてしまう…

Computer Based TOEFLを受けてみる 2

今は亡きComputer Based TOEFL、通称CBTという英語試験を受けに行った時の話の続き。 会場はがらんとしていた。そんなに大きくもない部屋にブースがひしめき合っていて、ブースごとにパソコン、というか壁に埋め込まれたPC画面とキーボードとマウスが置いて…

Computer Based TOEFLを受けてみる

イギリス留学のために受ける英語検定試験は普通はIELTSだ。でもほとんどのイギリスの大学はTOEFLも認めている。TOEFLとは主にアメリカ留学のために必要な英語力検定試験だ。 IELTSは一度受けたら90日は再受験できないという決まりがあるので、僕はTOEFLも受…

京都でIELTSを受ける

僕は3か月に一回IELTS試験を受け続けていた。それでも一向に目標点数の7点に到達する気配がなかった。 1月に試験を受けた。この時、地元のブリティッシュカウンシルではIELTSをやっていなかった(もしくは試験日がぎりぎり90日制限を満たさなかった)ので、京…

IELTSの点が伸びない

IELTSという英語検定試験がある。日本ではちょっとマイナーな感じだけど、世界的にはかなり有名な試験だ。「あいえるつ」と読む。 この検定はおもにイギリス英語圏への留学や移住のときに必要となる。僕はイギリス留学を希望するまでこの存在をまったく知ら…

出願先大学を決める

僕はイギリス留学前に日本の大学院に通っていた。大学院は3月に卒業する。 いっぽう、イギリスの大学は10月から新しい学年が始まる。 じゃあイギリスの大学への出願はいつすべきなのか、これはよく分からなかった。 日本の大学と違って、イギリスの大学はこ…

イギリスを夢見て映画を観る

前にも書いたけど、イギリスは憧れだった。 ずっと前からイギリスが好きだったわけじゃない。アジアが好きだった時期もあったし、アメリカに行きたかったこともあった。 イギリスが好きになったのは、大部分はマスターキートンというマンガの影響だ。 マスタ…

IELTS初受験

日本の大学を卒業し、日本の大学院に進学した。 予定では日本の大学院に2年間在籍して、その後に留学することにしていた。 この頃の僕は本当に希望に満ち溢れていた。大学院に入れたことが無茶苦茶うれしかったし、その後の留学のことも考えてワクワクが止ま…

募集要項を取り寄せる

イギリスの大学に入るにはどうすればいいのかまったく情報がなかったので、イギリス留学のガイドブックみたいなものを買った。 ムック形式のその本にはイギリス国内のほとんどの大学が1校につき1~2ページ紹介されていて、各大学が要求する英語力レベルも書…

ブリティッシュカウンシルのこと

ブリティッシュカウンシルはイギリス英語が学べる日本でも数少ない語学学校だった。 イギリス留学したかった僕は、そこで英語を勉強することにした。 ブリティッシュカウンシル自体は語学学校だけやってるわけじゃなく、イギリスの文化紹介や人材交流やイベ…

留学したいのに英語ができない

留学先をイギリスに決めた。一方的に憧れたという理由だけで。 イギリスは格調高いような気がした。歴史もあるし、もと大英帝国だし。 あと大学がきれいで荘厳だし。古い大学は特に。 ヨーロッパに対する憧れも少しはあった。 でも問題があった。英語ができ…