イギリス留学の思い出

20年以上前に経験したイギリス留学の思い出を取りとめもなく書く

イギリス留学の本編(予告)

だいぶ長い間記事投稿が開いてしまいすみません。誰も読んでないと思うけど。

英語学校が終わり、その後のスコットランド旅行も終わり、ついに大学へ。

この記事は今後の予告。

 

ハーロウという場所に着き、旅の連れだったスイス人のC君とSさんとはそこで別れた。

C君はスコットランド国旗が描かれたでかいバスタオルをプレゼントしてくれて、僕は感激した。

別れを惜しみつつ、C君とSさんは車でスイスまで帰っていった。

 

この後数週間、僕はハーロウのユースホステルに滞在する。ここにいるときに僕はどんどん憂鬱さが増していった。

ホステル編も書こうと思う。

 

さて、この後は予告。

ホステル滞在後、僕は10月からロンドンのインペリアルカレッジ修士課程で一年を過ごす。この一年は人生で最もハードな一年となった。

 

そして、僕はケンブリッジ大学に再チャレンジし、運よく(ほんとに運だけだった)博士課程入学を許された。インペリアルカレッジの後、僕はケンブリッジ大学で3年を過ごすことになった。

正直、そこでの博士課程は楽しいものではなかった。指導教官とウマが合わなかったからだ。でもケンブリッジで学ぶことは僕の夢だったので、達成感にそれなりの満足感はあった。

3年後、これまた運よく(ほんとに運だけだった)博士号を取って、ヨーロッパで職を得た。

 

留学はいい経験だったと思う。その後の人生に役立ったかと言えば、まあちょっとは役に立ってるかもしれない。けど僕が期待したほどじゃない。

日本で暮らすなら経歴はケンブリッジより東大の方がよっぽど価値がある。実際(僕には驚きだったけど)日本じゃケンブリッジのことなんか誰も知らないのだ。

そもそも社会に出た後では、どこの大学を出たかなんてどうでもいいことだ。

 

というわけで、僕はいまだ日本に帰れずヨーロッパでくすぶっている。

中途半端な人生になっちゃったなあ、と我ながら思う。研究者としても社会人としても中途半端な自分のせいだけど。

 

これから留学を目指す人は、留学後も人生は続くことを念頭に置いて留学生活を過ごすようにしてほしい。

海外生活は間違いなく有意義だ。学位取得が目的で留学しても、思わぬ人生の収穫が得られることがある。ストレスを避けて、楽しい思い出だけをかじる留学でもいい。

合わないと思ったらさっさと日本に帰ったっていいのだ。それは失敗じゃない。

じっさい僕も、途中で日本に帰っていればもっと人並みの生活ができたかなあと思うことがある。