イギリス留学の思い出

20年以上前に経験したイギリス留学の思い出を取りとめもなく書く

留学先を決める

応募していたイギリスの大学4つのうち3つから受け入れ通知を受け取り、僕はとても満足していた。これでイギリス留学ができる。

けれど「どれか一つにでもひっかかれば」と思っていた僕は、複数合格の状況に戸惑ってもいた。

格通知を受け取った後、入学するかどうか返事を書かなきゃいけない。3つの大学はどれもとても良い大学だったので、どこに入るかとても迷った。

 

何度も書いてるけど、僕はケンブリッジに行きたいのだ。ケンブリッジに行けるなら無条件でそこを選びたいところだけど、ケンブリッジの合格は条件付きだった。

英語能力が足らない。

 

イギリス留学にはIELTSという英語テストの点数を提出する必要がある。確かケンブリッジは総合点が7点以上、それに加えて読み、書き、聞き、話しの各セクションが最低6.5点以上なければならなかった。

(今はもっと条件が厳しくなって読み以外は最低7点が必要らしい。)

もう日本での英語テストは間に合わない。受けたとしても、イギリスに立つ前に結果を受け取れるかどうかわからなかった。

 

僕は覚悟を決めて、IELTSはイギリスで受けることにした。本場なんだから受けられる機会はあるだろう、たぶん。

問題は、10月までに受けられるか、そしてケンブリッジの要求する点を満たせるかどうかだった。

それはとてつもなく高いハードルに思えた。6.5点と7点を隔てる壁はものすごく分厚いのだ。

 

そういうわけで、僕はケンブリッジを保留しつつ、エディンバラ大学かインペリアルカレッジに留学先を決めることにした。

 

前のブログでも書いた通り、エディンバラ大の合格通知にはなんというか、温かみがあった。名前入りの学生証まで送ってきて、これからどうすべきかを事細かく説明してくれていた。この大学はとても学生の面倒見がいい大学だということが見て取れた。

 

インペリアルカレッジは、ロンドンにある。僕は留学フェアで見かけるまで知らなかったけど、理系分野では有名な大学らしかった。インペリアルはマメに通知を送ってきて印象は悪くなかったけど、ロンドンに一人で住むことに少し不安はあった。ただ、インペリアルカレッジには学生寮がいくつかあって、そこに入居すれば別に心配することはなさそうに見えた。

 

ずーっと悩み続けて、決心する。

ケンブリッジを保留しつつ、インペリアルカレッジに入学申請しよう。

 

そうして、名残惜しかったけど、エディンバラ大学に入学辞退メールを送った。

今になっても思うことがある。エディンバラに行っていたら、どうなっていたんだろうと。