イギリス留学の思い出

20年以上前に経験したイギリス留学の思い出を取りとめもなく書く

英語学校の遠足2

英語学校の遠足の続き。おもにウェールズの名所を回ったけど、近所に遊びに行くのも楽しかった。

 

英語学校の近所に会ったスケート場へは夕方に行った。

そのころ英語学校には多くの生徒がドイツやスイスから来ていて、彼らはスケートがとてもうまかった。特にドイツ人のティーンたちは大はしゃぎで、みんなで追いかけっこをしながらスケートを楽しんでいた。彼らは「イギリスのスケートリンクは質が悪い」と文句を言っていた。確かに氷は溶けかけて、あちこちで水たまりを作っていた。

僕はスケート経験はないわけじゃなかったけど、そんなにうまくもなかった。

日本にもいるけど、イギリスにも「スケート場でガチで滑るおじさん」がいた。僕はそのおじさんをマネしておじさんの後ろを付いて回り、何とか上達しようとした。

何度もこけて、服がビショビショになる。それでもめげずに滑っていたら、同じ英語学校の生徒であるスイスのおじさんに「カミカゼボーイ」という不名誉なあだ名をつけられてしまった。

 

昔の貴族の邸宅へ行ったときは、その広さに無茶苦茶驚いた。

どの邸宅に行ったのかは覚えてないけど、ある貴族の別荘だったという。正面玄関を入ったロビーにはものすごい高さの石の柱が何本も立っている。周りが一面緑の丘で、猟をするための別荘だったらしい。それだけでもすごく驚いたけど、その貴族は妻や娘2人などたった8人でその大邸宅を使っていたというのにさらに驚いた。ほとんどの時間は主人不在で、おもに召使たちが使っていたんだろう。「昔のイギリス貴族はこんな贅沢をしてたんだな」と感心したけど、周りに何もなさ過ぎてこんな寂しいところには住みたくないなとも思った。

その大邸宅には大きな庭もあって、英国式庭園は非常に美しかった。

そこでボーっとしてたら僕らをいつも遠足に連れてってくれるバス業者の運転手のおじさんが来て、僕はその運転手に将来の夢について語った。おじさんは応援してくれた。

 

ウェールズには世界一長い駅名を持つ鉄道駅がある。その名も

Llanfairpwllgwyngyllgogerychwyrndrobwllllantysiliogogogoch

これはウェールズ語だ。この駅がある街の名前でもあるらしい。僕には読み方すらわからない。そこへ遠足に行ったけど、駅自体は普通の小さな駅だった。隣に土産屋があって、そこで駅のグッズをたくさん売っていた。それ以外は特筆すべき特徴はない。街を少しぶらぶらしたような記憶があるけど、正直どんなところだったかあまり覚えていない。みんなで駅の前で座り込んでバスを待ってた記憶だけがある。

ちなみにこの駅名を歌った曲がある。なかなかいい曲だ。

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